2024.1.25

 大学生活最後のレポートを提出してきた。


  中高大と10年間のエスカレーター方式で何となく運ばれてきた大学の正門から続く坂道を最寄駅へと下る。入り浸るぞと意気込んだ大学図書館の地下書庫には結局卒論に必要なものを参照しに行くだけで、知見が広がる事はなかった(私がここを行きつけにしたいと思った店は往々にしてたまにしか行かなくなる。たこ焼き屋、ヤニで壁が黄ばんだ喫茶店、あともう2つくらい)。地下書庫は下に行けば行くほど蔵書が少なくなり、坂道を下り切った私が立つこの地点と海抜が同じくらいの地下18階あたり、そこには地下1階に比べればほんっの少しの本しかなくて、背表紙を追えば私が今まで読んできたものばかりだ。けれど1冊くらいは見たことの無い本もあるはずで、それが最寄駅から発車する電車を私好みに動かせる裏操縦マニュアルだと良いな、なんて思っている。私のネクロノミコン